知っておかないと一生口臭で苦しむ?その口臭の5つの原因とは?

目次

1.口臭とは

そもそも口臭とは、文字通り口から発される息についた臭いを指します。人間にはすべからく体臭がありますから、口から発される息が無臭ということはありません。

口臭は「ある」「ない」と分類するものと言うよりは、その臭いが悪臭であるかどうかによって判断されるものだと言えるでしょう。

口臭は様々な原因によって引き起こされます。特に女性の口臭は男性よりも種類が多く、原因をしっかりと見極めたうえでの対策が必要です。

2.口臭の種類と特徴について

まずは、口臭の特徴から、自分の口臭がどの種類に当たるものかを確認しましょう。

2-1.食べ物などが原因による一過性の口臭

いわゆる「匂いの強い食べ物」を食べたあとに起こる口臭です。ニラやニンニクなどの悪臭は、私たちの体がそれらの食べ物を完全に消化するまで続きます。特にニンニクの臭いは、食後16時間臭いが続くとされています。

また、アルコールを飲んだあとの口臭もこの一過性の口臭に含まれます。アルコールは口内を乾燥させる作用も持ち合わせているため、後述する「生理的な口臭」にも深く関係しています。

2-2.起床時や空腹時などが原因の生理的な口臭

朝起きた直後や緊張しているとき、空腹時など、主に口の中が乾いているタイミングで起こるのが生理的な口臭です。多くの方が経験している口臭で、原因としてはもっともポピュラーなものであると言えるでしょう。

2-3.虫歯・歯周病などが原因の口腔疾患による口臭

歯や舌、歯茎など口内に関連する疾患原因で起こるのがこの口臭です。主たる口腔疾患としては、歯周病、歯垢、歯石、虫歯、入れ歯の清掃不良や口腔がんなどが挙げられます。

2-4.舌苔や膿栓(臭い玉)が原因の口臭

歯周病菌のリザーバーとも呼ばれるのが舌苔です。舌の溝の奥は空気が入りにくいので嫌気性細菌が隠れ、繁殖しやすい場所となります。また、扁桃に出来る膿栓(臭い玉)も口臭の原因となります。具体的には膿栓がたまるような状況であることが口臭の原因です。膿栓自体は固まっているので、液体状の膿汁の方が臭うといわれます。

2-5.内臓などの全身疾患が原因の口臭

口内以外の疾患による口臭も、口臭の原因としては比較的ポピュラーです。呼吸器疾患は、肺気腫や鼻炎、扁桃炎、気管支炎や気管支喘息など多岐に渡ります。共通しているのは、呼吸に関連のある器官の病気であるという点でしょう。

また、呼吸器以外の内臓の疾患が原因の口臭も存在することも忘れてはなりません。口臭の原因となりがちな内臓疾患としては、胃炎、胃もたれや逆流性食道炎、糖尿病などがあります。

2-6.薬の副作用が原因の口臭

服用している薬に口が乾く「口渇」の副作用があれば口臭が発生します。鬱病や高血圧の薬により口渇の副作用で口臭が発生するケースがよく見られます。

3.口臭の原因と対策について

自分の口臭の原因がお分かりいただけたでしょうか。以下では、口臭の種類ごとに有効な対策をご紹介します。

3-1.食べ物などが原因による一過性の口臭の対策

ニンニクやニラなどを食べたことによる口臭は、それらに含まれる悪臭成分が原因です。この悪臭成分は、口内から消化器を通り、肝臓、肺を回って体外へと排出されます。通常食べものの臭いは、その食品が内臓に入った時点で口からは排出されなくなります。

一方、悪臭成分を持った食べものの臭いは、その悪臭成分が完全に体から排出されるまで口臭として残るのです。アルコールの臭いは、体内でアルコールがアセトアルデヒドに分解されることが原因で起こります。

なぜなら、このアセトアルデヒドは悪臭のもととなる成分であるからです。こちらもニンニクやニラなどの悪臭成分と動揺、体から完全に排出されるまで口臭として残ります。

3-2.起床時や空腹時などが原因の生理的な口臭の対策

生理的な口臭は、唾液の分泌が少なくなることによって起こります。なぜなら、唾液には口内を洗浄し、殺菌する作用があるためです。この唾液が少なくなると、口内にある細菌が働きます。

口内細菌は、口の中の歯垢や食べカス、舌の汚れなどを分解します。細菌がこれらの汚れを分解するときには、揮発性のガスが発生します。このガスが悪臭の原因となるわけです。

生理的な口臭は、歯磨きをしたり、食事や会話で唾液を分泌させたりすることによって治まります。

ですから、朝起きたときの口臭だけが気になる場合は、特別な治療は必要ありません。できるだけ口内を乾燥させないように、口呼吸ではなく鼻呼吸を心掛けるなどするだけで十分改善します。

3-3.虫歯・歯周病などが原因の口腔疾患による口臭の対策

口腔疾患は、大きく分けて3つに分類されます。

・歯周病

疾患による口臭の原因としては、歯周病が最も多いとされています。歯周病とは、歯と歯茎の間に溜まった食べかすなどが腐敗することによって歯茎が腫れたり痩せたりして、歯と歯茎の間に溝ができている状態を指します。

この溝で細菌が悪臭成分を発生させることによって、口臭となるのです。歯周病による口臭は、歯科医院での治療が最も適切な対策です。

また、自宅で用いる歯磨き粉を歯周病対策のものに変えることも有効な対策であると言えるでしょう。何よりも大切なのは、日常の歯磨きを徹底することです。歯周病の方は歯磨きをすると歯茎から血が出るため、多くの方は血が出た時点で歯磨きをやめてしまいます。

しかし、出血を気にせずに細かい部分まで丁寧に歯を磨いたほうが歯周病の改善には効果的です。

・歯垢・歯石

歯垢とは、プラークとも呼ばれるものです。口内細菌の集合体を指します。そして、それが長期間放置されて歯に付着し固まったものが歯石と呼ばれます。歯垢や歯石は口内細菌であるため、それ単体で臭いを発します。

また、この歯垢や歯石は、虫歯や歯周病の原因にもなります。歯垢の時点であれば通常の歯磨きなどの自宅ケアで取り除くことが可能ですが、歯石となって歯に付着してしまった場合は歯科医院で削ってもらう以外に取り除く手段はありません。

歯石が付着した部分は、歯の他の部分に比べて脆くなりやすく、歯石の裏で虫歯や歯周病が起こることも頻繁にあります。歯石によって隠れているため、これらの症状が発見しづらいという点も注意が必要です。

口内に歯垢が溜まっている場合は、できるだけ丁寧に歯磨きを行いましょう。既に歯垢が歯石に変わってしまっている場合は、できるだけ早急に歯科医院で歯石を取り除いてもらう必要があります。

他にも、歯垢の対策としては食後にガムを噛むことをおすすめします。食後にガムを噛んで多くの唾液を分泌させると、口内細菌が働きにくくなるのです。結果的に歯垢が作られにくくなりますから、これも口臭予防の一環となります。

・虫歯

虫歯には痛みを感じる疾患というイメージがありますが、進行した虫歯は強烈な口臭を発します。これは、虫歯という疾患が虫歯菌という最近によって歯のエナメル質を溶かしていることに由来します。

口内で細菌が働くことによって口臭が発されるのは、すでにここまでで説明してきた通りです。痛みがないからといって虫歯を放置している方はしばしばみられますが、虫歯は周囲の歯にも伝染しますし、虫歯菌が歯茎にまで到達すれば歯周病の原因にもなります。

口臭の有無にかかわらず、虫歯がある方はできるだけすぐに歯科医院で適切な治療を受けるべきでしょう。

また、既に治療済みの虫歯の詰め物が取れている場合も注意が必要です。虫歯の詰め物が取れていると、そこは通常の歯ブラシが届きにくい穴となり、口内細菌のすみかとなりがちです。

結果的に、一度治したはずの虫歯が更に深くなってしまった……ということにもなりかねません。治療済みの虫歯の詰め物が取れている状態は、厳密には「虫歯」ではありませんが、これも同様に歯科医院でメンテナンスを受けるべきでしょう。

これら5つの症状は、必ずしも独立して起こるわけではありません。4つの症状のうちいくつかが絡み合って口臭の原因となっている場合もありますので、信頼できる歯科医院で正確な診断を受けることが重要でしょう。

また、歯科医院での治療や、定期的なクリーニングは大変効果的な対策です。多くの歯科医院では患者の口腔状態に合わせた歯磨きの方法を指導していますので、日常の口腔ケアを改めて見直すことも同様に重要であると言えるでしょう。

3-4.舌苔や膿栓(臭い玉)が原因の口臭の対策

・舌苔

舌が白くなっている方の口臭は、舌苔が原因である可能性が高いです。舌苔とは、口内の細胞が剥がれ落ちて舌の上に溜まったものを指します。通常であれば古くなった細胞は適切な方法で排出されるのですが、この排出がなされないと、細胞は腐敗して白くなり、舌に付着します。自宅で簡単にできる対策としては、歯磨きのタイミングで同時に舌を磨くことをおすすめします。最近ではドラッグストアでも簡単に舌磨きブラシを手に入れることができます。また、口内全体を清潔に保つという意味ではマウスウォッシュを使うのも効果的でしょう。舌苔は自分で磨く場合には磨きすぎないように注意してください。ピンクになるまで磨くと血が出ます。まずは歯科医に相談してください。専用の抗菌剤などでまずはきれいにするなどの処置がされるかもしれません。

・膿栓

膿栓は耳鼻咽喉科を受診して洗浄を行って下さい。膿栓は自分で取ろうとするとかえって傷をつけたり、穴が広がって悪化しますので、やめましょう。

3-5.内臓などの全身疾患が原因の口臭の対策

ここでは、全身疾患を「呼吸器系の疾患」「内臓系の疾患」に分けて解説します。

・呼吸器系の疾患の場合

呼吸器系の疾患は、それ自体が悪臭を持っています。この悪臭が呼吸を通して放出された結果、口臭がキツいと認識される場合があります。これは厳密には口臭ではありませんが、治療の必要な疾患であることに間違いはありません。

呼吸器疾患による口臭は、それ自体が私たちの体が出しているサインであると言えるでしょう。体の出したサインをしっかりと読み取り、呼吸器科などの専門医院で適切な治療を受ける必要があります。呼吸器系に疾患を持っている方の多くは鼻呼吸がしづらく、口呼吸を中心とした生活を送っている方が多いです。その結果、口内が乾燥した状態になりがちです。乾燥して唾液の少ない口内では口内細菌が繁殖しやすいのは先に述べた通りですので、これも口臭の原因のひとつである可能性があります。どちらにせよ、呼吸器系の疾患がある場合にはまずそれを治療することが重要です。

・内臓系の疾患の場合

内臓系の疾患が口臭に繋がる場合としては、胃炎・胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胃がん、糖尿病などが挙げられます。

胃炎の場合は、胃の中で消化不良を起こした食べものが発酵し、悪臭物質が発生します。それが立ち上ってくることが口臭の原因です。逆流性食道炎の場合も、食道を逆流する胃酸と共に食べものの臭いが立ち上ります。

十二指腸潰瘍の場合は、胃の中で発生した悪臭物質が血液中に流れます。この血液は肺にも達するため、肺から吐き出される息と混ざって悪臭となることがあります。

胃がんも十二指腸潰瘍に近く、血液中に取り込まれた悪臭成分が肺に達することによって口臭を発生させます。胃炎や逆流性食道炎などは市販の胃薬でケアをすることも可能です。

また、これらの内臓疾患はストレスや刺激物(香辛料・カフェインなど)の摂りすぎによって引き起こされたり悪化したりする場合もありますから、ストレスを発散させたり、刺激物の摂取を抑えることも有効な手段であると言えるでしょう。

もちろん最も有効な手段が内科などの医院で治療を受けることであることは忘れてはなりません。特に胃がんなどは自分で改善することのできない疾患ですから、少なくとも自分の口臭の原因が何であるかはきちんと診断を受けておくべきでしょう。糖尿病が疑われる方も内科を受診してください。

3-6.薬の副作用が原因の口臭の対策

それぞれの薬を勝手にやめるわけには行きませんので、担当医に相談して口渇の副作用を抑えるための方法を個別に相談してください。

4.口臭予防について

そもそも口臭を根本的に予防するためにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、口臭予防のためにおすすめの方法を3つご紹介します。

4-1.歯磨きで口臭予防

口臭を予防したい場合、歯磨きは食後30分程度経ってから行いましょう。なぜなら、食後30分以内は口内の唾液がよく分泌されているためです。歯磨きによってこの唾液を洗い流してしまうことは、口内の乾燥に繋がります。

歯磨きは、しっかりと時間を掛けて、特に歯茎と歯の境目にブラシの先端を差し込むようなイメージで、歯ブラシを斜めに構えて磨きます。先にも述べた通り、歯磨きの途中で出血があっても構わずに歯磨きを続けましょう。舌磨き用のブラシを活用するのもよいでしょう。

4-2.サプリメントで口臭予防

口臭に効果があるとされているサプリメントは多く販売されています。価格や、特に何が原因の口臭に効果があるのかなど、製品の説明をしっかりと読んで自分に合ったものを購入することが大切です。

4-3.重曹うがいで口臭予防

重曹うがいとは、500ミリリットルの水に小さじ1杯の重曹を入れたものでうがいをするという方法です。がらがらと喉を洗うのではなく、マウスウォッシュを使うときの要領で口の中全体に行き渡らせるようにうがいをし、最後に歯磨きを行います。

重曹うがいによって、私たちの口は弱アルカリ性となります。口臭の原因となる口内細菌は酸性の状態でよく働くため、重曹うがいで口内細菌の働きを抑えることができるのです。重曹うがいで用いる重曹は、必ず食用の物を用いましょう。

4-4.洗口液で口臭予防

洗口液=マウスウォッシュは、効能効果として「口中を浄化」「口臭を防ぐ」ものとなります。歯周病菌などを洗い流し、抗菌作用でお口をきれいにします。保湿成分で唾液の減少に対して効果を発揮します。

5.まとめ

口臭の原因と、それぞれの原因ごとの対策方法がお分かりいただけたのではないかと思います。口臭にはさまざまな原因がありますが、原因さえ分かれば対策は難しいものではありません。まずは自分の現状をしっかりと分析して、自分の症状や生活環境に合った口臭対策を実践してみてくださいね。

以上、「虫歯から胃がんまで? 口臭の5つの原因(一過性・生理的・虫歯や歯周病・全身疾患・薬の副作用)と対策・予防」でした。

口臭を防ぐのはルブレン

main_20160801