蓄膿症も酷い口臭の原因になるの、ご存じでしたか?

目次

・蓄膿症とは
・蓄膿症による口臭について
・対策方法について
・予防方法について
まとめ

蓄膿症とは慢性副鼻腔炎と呼ばれ、副鼻腔に膿や粘膜がたまってしまいます。

蓄膿症は、正確には慢性副鼻腔炎と呼ばれる症状です。副鼻腔とは、鼻の周りに大小いくつもある空洞のことです。この副鼻腔で炎症が起こると、副鼻腔に膿や粘膜が溜まってしまいます。

通常は風邪などによって引き起こされ、すぐに治ることが多いのですが、稀にこの症状だけが3か月以上続く場合があります。これを慢性副鼻腔炎、通称蓄膿症と呼びます。

蓄膿症の特徴は、鼻水が出る以外にも、頬や目の周りに痛みを感じたり、頭がぼうっとしたり、頭痛や熱が生じたりする点です。これらの症状が現れた場合、単なる鼻炎ではなく蓄膿症であると考えるべきでしょう。

 

蓄膿症による口臭について

蓄膿症と口臭は、一見全く関係がないように思われますが、実は深い因果関係があります。ここでは、蓄膿症が原因で起こる口臭の特徴や、なぜ蓄膿症が口臭を引き起こすのか、その理由についてご紹介します。

 

○口臭の特徴

蓄膿症による口臭の特徴は、周囲の人よりも自分自身が感じやすいという点でしょう。詳しい原因は下の項で述べますが、蓄膿症による口臭は副鼻腔に溜まった膿が原因であることが多いです。

副鼻腔は鼻の臭いを感じ取る器官に近いため、周囲の人よりも自分の方が臭いに過敏になりがちです。

通常、口臭は自分自身よりも周囲の人の方が感じやすく、家族などに指摘をされてはじめて自分の口臭に気付く、という方も少なくありません。そのため、本人が最も気になるという点は蓄膿症が原因の口臭の大きな特徴です。

 

○口臭になる原因

蓄膿症によって口臭が引き起こされる原因は大きく分けてふたつあります。ひとつめは、副鼻腔に溜まった膿が臭いを発している場合です。この場合は、正確に言えば臭っているのは口ではなく副鼻腔、つまり鼻の奥です。

しかし、先にも述べた通り副鼻腔は、鼻の臭いを感じ取る器官に近い場所にあり、また鼻と口が繋がっているため私たちはつい膿の臭いを口臭と勘違いしてしまうというわけです。

ふたつめは、蓄膿症によって鼻が慢性的に詰まり、結果的に口呼吸をした結果口内が乾燥して悪臭を発している場合です。蓄膿症が原因で口臭が引き起こされる場合、多くはこちらのケースに分類されます。

口の中が乾燥し唾液が十分に分泌されていないと、口内細菌が働きやすい口内環境ができあがってしまいます。口内細菌は悪臭のもととなる成分を分泌するため、口臭の原因となるのです。

 

○口臭セルフチェック

口臭を自分で確認するためには、口臭チェッカーを用いるのが最も確実でしょう。現在では様々な電子機器メーカーから口臭チェッカー、またはブレスチェッカーという名称のものが販売されています。

 

主に口臭として気にされるのは、口臭チェッカーで3以上の数値が出る場合とされています。自分の口臭が他人にも不快感を与えているかどうかをはっきりと数字で確かめることができるので、大変に便利な品です。

 

ちなみに、原因のひとつめに挙げた、副鼻腔に膿が溜まった口臭の場合は、口から吐き出す息だけでなく鼻から出す息にも臭いがあります。自分の口臭の原因が本当に蓄膿症なのか疑わしい場合は、ブレスチェッカーを用いて鼻息を確認するのもよいでしょう。

ブレスチェッカーを用いて鼻息を確認する場合は、鼻の穴を片方塞いで、左右それぞれの鼻息を確認します。左右の鼻息に差がある場合もありますので、しっかりと確認しましょう。

 

○子どもの場合

子どもは大人に比べてウイルスに対する抵抗力が弱いため、副鼻腔にウイルスが入って蓄膿症になる確率が高いとされています。幼い子どもが内臓疾患や歯周病などで口臭になる確率は低いため、子どもから口臭がした場合は真っ先に蓄膿症を疑うべきでしょう。

ただし、子どもの蓄膿症は大人よりもはるかに治りやすいとされていますから、下記で紹介する対策方法や予防方法をしっかりと実践することが重要です。もちろんかかりつけの耳鼻科を受診することは必須です。

 

対策方法について

蓄膿症による口臭を対策するには、蓄膿症を治すのが一番です。しかし、それ以外にも私たち自身がちょっとしたことに気を付けることによって、口臭対策をすることができます。

 

○水分

蓄膿症が原因の口呼吸で口内が乾燥した結果、口臭がひどくなる場合はもちろん水分を摂取することによって口臭対策が可能です。

水分を摂取することは、口内の乾燥を直接解決するばかりでなく、唾液の分泌を促す効果もあります。口呼吸をできるだけ避けるように心がけながら、こまめに水分を摂取するようにしましょう。

ただし、このとき注意したいのは水分と言ってもコーヒージュースなどの飲み物は避ける、という点です。コーヒーなどのカフェインの強い飲み物は利尿作用があり、結果的に体内の水分を余計に排出してしまう可能性があります。

また、カフェインの過剰摂取は内臓を傷つけ胃を荒らしてしまいます。胃や食道が荒れることも口臭の一因となりますから、コーヒーで水分補給をするのは避けるべきでしょう。

同様に砂糖の入ったジュースは、砂糖が口内細菌のエサとなるためできるだけ摂取を控えましょう。

カフェインが含まれている飲み物でも、緑茶には抗菌作用があるため、少量であれば飲むことをおすすめします。自分に無理のない範囲で、できるだけ胃や歯に負担のない飲み物を選びましょう。

なお、特に早急に口臭を解決したい場合は、できるだけ冷えた水を飲むことが効果的です。口の中を冷やすと、口内細菌の働きが悪くなり口臭対策に効果的であるとされています。

 

○歯磨き

蓄膿症は副鼻腔の疾患ですから、蓄膿症による口臭への対策としての歯磨きは、直接的な効果を発揮しません。しかし、歯磨きの回数やタイミングで口臭を改善することは可能です。

まず大切なのは、歯磨きの回数です。口呼吸によって口内細菌が繁殖している場合、歯磨きはできるだけこまめに行うのがよいでしょう。食後の1日3回に加えて、昼食と夕食の間の時間に1度か2度、追加で歯磨きを行ってください。

続いて、食後に歯磨きをするタイミングも重要です。実は、食後30分間は口内で唾液がよく分泌されている時間なのです。

このタイミングで歯磨きをしてしまうと、せっかく分泌された唾液を歯磨きで流してしまうことになりかねません。可能ならば、食事を終えてから歯磨きまでには30分以上時間を空けるようにしましょう。

 

○唾液の分泌を促す方法

口内の乾燥を防ぐために、唾液を分泌させるのが重要であることはお分かりいただけたでしょうか。

それでは、実際に唾液を多く分泌させるにはどのような方法があるのでしょう。唾液の分泌を促す方法は、大きく分けて2つあります。

 

・咀嚼をする

ものを食べるときにしっかりと噛むことによって、人間の唾液はよく分泌されます。3回の食事のときにしっかりと噛むことを意識することは、唾液の分泌を促すのに大変効果的です。

また、食事中以外でも、ノンシュガーのガムを噛むことによって唾液の分泌を促すことができます。ガムを噛んでいる間は口を開くこともありませんから、必然的に鼻呼吸が促され、口内の乾燥を防ぐこともできますよね。

ガムを噛む場合は、キシリトールなどが配合された歯によいものを噛めば、口臭の原因のひとつでもある歯周病や虫歯を予防できますから、さらに効果的でしょう。

 

・すっぱいものを食べる

レモン梅干しなど、すっぱいものを食べると唾液の分泌が促されます。今この文章を読んでいるだけで、口の中に唾液が滲み出てきたという方もいるのではないでしょうか。

酸味には、人間の唾液を自然に分泌させる効果がありますから、食事やおやつにすっぱいものを選ぶのは口臭対策に有効な手段と言えるでしょう。

また、多くのすっぱい食べものに含まれているクエン酸には、殺菌効果があります。口内細菌の繁殖を防ぐために、すっぱい食べものは一人二役を果たしてくれるというわけです。

 

○治療方法

蓄膿症を根本から治療する場合、耳鼻咽喉科などの専門医にかかることになります。口臭が気になって病院に行く場合は、担当のお医者さんに必ず口臭が気になっている件を伝えましょう。

なぜなら、口臭が必ずしも蓄膿症などの耳鼻科系の疾患と関わりがあるかは素人目には判断が難しいためです。

蓄膿症は、抗菌作用のある内服薬を飲み、副鼻腔の膿を洗浄する治療が行われる場合が多いです。多くの場合は、大掛かりな手術などはしない可能性が高いでしょう。

もちろんお医者さんによって処置の方法は違いますから、しっかりとお医者さんと治療方針を話し合うことが肝要です。大人の蓄膿症は、途中で治療をやめてしまうと再発するリスクが高いと言われています。

また、蓄膿症は何度も繰り返すと徐々に治りにくくなっていきます。日常生活に支障のでない病気なだけに、少しよくなった時点で通院をやめたくなってしまいますが、お医者さんから完治したと言われるまで自己判断で通院を止めるようなことはせず、しっかりと病院に通いましょう。

 

蓄膿症の予防方法について

そもそも、口臭を引き起こす蓄膿症を予防するにはどのような方法があるのでしょうか。今回は、日常生活や自宅で気を付けられるちょっとしたアイディアをまとめました。

 

○日常生活で気をつけること

蓄膿症、つまり慢性副鼻腔炎は、多くの場合風邪などが原因の急性副鼻腔炎が長引くこと(=慢性化すること)によって引き起こされます。

鼻炎を伴う風邪をひいたあとに、体長が治ったにも関わらず鼻炎だけが続く場合は、できるだけ早く内科か耳鼻咽喉科を受診しましょう。蓄膿症は初期の症状であれば比較的簡単に完治します。

おかしいな?と思ったら、できるだけすぐに病院に行くことが重要です。本来鼻は、空気と一緒に吸い込んでしまった異物を排出する機能を持っています。

しかし、不規則な生活偏った食事ストレスなどが原因で体の免疫力が落ちていると、雑菌やウイルスなどの異物がうまく排出されずに、副鼻腔に留まることがあります。規則正しい生活を行うことは健康の基本ですが、蓄膿症の予防にも効果的なのです。

 

○蓄膿症を発症した時の家庭ケア

風邪をひいた場合の鼻水は、色が透明でさらさらとしているのが特徴です。しかし、副鼻腔炎を発症すると、色は黄色っぽくなり、どろどろとした鼻水が出てきます。

副鼻腔炎が悪化すると、鼻水が緑になる場合もあります。これらの症状が出た場合には、早急に病院に相談しましょう。

先にも述べた通り、不規則な生活やストレスは蓄膿症の原因になったり、症状を悪化させたりすることがあります。例えば、鼻が詰まって夜ゆっくりと眠れない、といった悩みも症状の悪化に繋がる恐れがあります。

そのような場合は、鼻通りをよくする塗り薬を用いたり、蒸しタオルで鼻の粘膜を温めたりすることで症状を和らげることができます。他にも、部屋の湿度を上げたり枕を高くして呼吸をしやすくするなど対策方法は多くあります。

眠れないことに神経質になりすぎるのもよくありませんが、可能な対策をとってゆっくりと体を休めることは蓄膿症改善にとって大変有効です。

 

○食事での注意点

蓄膿症を食事で予防するに当たっては、特定の品を食べる必要はありません。日頃からバランスのよい食事を適量摂ることが大切です。

強いて気を付けるべきことがあるとすれば、旬の果物などからビタミンミネラルを摂取しておくことは、体の抵抗力を強めるのに役立つでしょう。

また、コンビニの食事や加工食品を摂り過ぎると、化学調味料保存料を分解するためにビタミンやミネラルを消費してしまいます。せっかく摂った栄養素を無駄にしないためにも、可能な限り加工食品の摂取は控えるべきでしょう。

他にも、香辛料を使った料理を食べて体を温めることによって、先に述べた鼻の粘膜を温めて蓄膿症の症状を和らげるのと同様の効果を期待することもできます。ただし、香辛料の摂り過ぎは内臓に負担を掛ける恐れがあります。

上でも述べましたが、内臓に負担がかかると、胃炎や逆流性食道炎などが原因の口臭を引き起こす場合がありますから注意が必要です。

 

蓄膿症で口臭?のまとめ

蓄膿症と口臭の関係と、蓄膿症の予防方法、蓄膿症になったときの対策などがお分かりいただけたのではないでしょうか。蓄膿症は一度かかるとしつこい病気ではありますが、早めに対策をすればさほど怖い病気ではありません。日頃から自分の体調に目を向けることで、早期の治療を心がけましょう。

以上、「蓄膿症で口が臭い? 蓄膿症と口臭の深い関係」でした。

口臭を防ぐのはルブレン

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