舌苔の原因と対策

舌苔と口臭の関係を医学論文を中心に紹介(舌苔の取り方、舌ブラシの選び方、効果)

2017年12月28日

飯野 貴行

お口を清浄にし、口臭を防ぐ効能効果のある「ルブレン」発売元の株式会社いいの製薬です。<日本口臭学会会員><未病産業研究会会員> LINEで質問はお気軽に!

口臭の原因

舌苔の口臭について、医学論文等から口臭の改善方法をご紹介したいと思います。

このページの結論

舌苔が口臭の大きな原因になっている。しかし、自分で舌清掃をしても68%の人は口臭が残ったまま(残念なことに専門家が綺麗にしても29.4%は口臭が残ったまま)。さらに、舌ブラシなどで磨いても1日経ったら元通り。だから、舌ブラシで磨きすぎる人が続出し、舌を痛めて悪化している。この状況を変えるには、専門家の診断はもちろん、セルフケアの間違ったやり方を変える必要がある。特に舌ブラシで過剰な磨き方は改善するどころか逆効果に。むしろ使い捨てガーゼ等でのセルフケアを検討する。

 

 

舌苔が原因の口臭(医学論文から)

歯肉などに問題がなくても、舌苔が口臭の原因となる

歯周組織、つまり歯を支える歯肉などのことです。
これが炎症を起こすと歯周病と言われます。歯周病は口臭の原因になりますが、もし歯周病などの問題がなくても口臭がする場合には、一番疑われるのが舌苔です。

新潟大学大学院などが「本当に歯周病などがない人の口臭は舌苔が関係しているのか」を実験してみた論文があります。

  1. 歯と歯肉などをきれいにした状態で口臭を測定する。
  2. 舌磨きを行ってから口臭を測定する。

その結果、舌磨きの後では、明らかに口臭が減る結果が出ました。

(参考:「歯周組織学的に健全な者における舌苔と口臭の関係」口腔衛生会誌58:25-32,2008)

それでは、舌磨きをすればいい?という単純な話なのでしょうか?実は、驚きの実験結果が発見されました。なんと、自分で舌磨きをしても68%の人には効果がなかった!というものです。

その実験を次で見てみましょう。

POINT:歯周病などがない人の口臭は舌苔が関係している

 

舌苔を自分で取ると効果がでるのか?(医学論文から)

自分で歯磨き・舌清掃しても68%は効果なし!

口臭外来を受診して25人に実験してもらったテーマがこちら

「口臭に悩んで口臭外来に来た人は、本当に効果的な方法で舌磨きをしているのか?」

実験では、自分で歯磨き・舌清掃をした後に口臭を測定しました。

驚くべきその結果は・・・・

  • 「口臭なし」になった:25人中8人(32%)
  • 「口臭あり」のまま:25人中17人(68%)

なんと、68%もの人が、歯磨き・舌清掃をした直後でも口臭がする!という残念な結果に。

(参考:「ロ臭外来受診者が日常行っている舌清掃方法のロ臭除去効果」日ロ臭誌7(1):11-17,2016)

自分でセルフケアすることがこれほど効果がなかったということが分かってしまった実験でした。ちなみに、この実験では舌清掃だけでなく、歯磨きもしてます。つまり、両方とも自分で頑張ってやっても口臭に効果があるかは大変疑問だということですね。

POINT:68%もの人が、歯磨き・舌清掃をした直後でも口臭がする

 

専門家が舌清掃を行った場合は、効果大!しかし29.4%の人は口臭が消えなかった

さっきの、口臭が無くならなかった17人について、専門家が舌清掃を行った実験もあります。

「口臭なし」とならなかった17例における専門的舌清掃の効果を検討した。17例に対して術者が舌清掃を行い、VSCを測定したところ12例が「口臭なし」となった。残りの5例は「口臭あり」のままであったが、VSC値は著明に減少し、閾値付近まで低下していた

(引用:「ロ臭外来受診者が日常行っている舌清掃方法のロ臭除去効果」日ロ臭誌7(1):11-17,2016)

つまり、専門家が使い捨てのガーゼや吸引法、舌背(舌の奥の方)をキレイにした場合には、17人中12人は口臭が無くなるということです。舌背は舌の奥の方なので、「オエェ」と吐きそうになるようですが、それを専門家にやってもらうわけですね。ちなみに、吸引法とは、専用の機械で吸ってしまう方法です。しかし、専門家が舌清掃しても残りの5人は・・・数値上はまだ「口臭あり」のままという結果になりました。口臭を計測すると気にならないレベルにあと少しまで下がったようですが。専門家が徹底的にキレイにしても、最後の5人の口臭はしつこかった、ということですね。

POINT:専門家が舌清掃しても、17人中5人(29.4%)は口臭が消えない

 

舌ブラシはフェルトの方が効果があるが、1日経ったらフェルトでもブラシでも元通り

舌磨きで使うのは、舌ブラシですよね?まさか、歯ブラシとかでやっていませんか?面倒だからってそれは危険です。ではどのような舌ブラシを使えばいいの?その疑問に実験で見てみましょう。

本研究では 5日間連続で舌清掃を行ったにもかかわらず,WTCI, 細菌数共に5日後に減少していなかったことから,本研究対象者においては,舌苔は,継続的なセルフケアによ る除去を行っても,1日以内に除去前の状態に回復することが示唆された。
(中略)

2種類の舌清掃器具の舌苔除去効果を比較したところ,1回の清掃ではブラシタイプの器具よりもフェルトタイプの器具の方が,舌苔除去効果が高かった。しかし継続使用による効果はいずれの器具を用いた場合でも認められず,セルフケアによる舌苔除去は日常的に行う必要があるものと考えられた。

(引用 「清掃器具によるセルフケアでの舌苔除去効果の差違」ポスター発表:岩手医科大学附属病院歯科医療センター歯科衛生部ほか)

舌ブラシといっても、一般的な「ブラシタイプの舌ブラシ」と、先がふわふわした「フェルトタイプの舌ブラシ」のい2種類で実験したわけですね。1回使って舌苔が取れるのはフェルトタイプの舌ブラシとわかりましたが・・・・驚くべきは、5日間連続して舌清掃をしても舌苔は減らないし、使うのならどちらも変わらない、なぜなら、舌苔は1日で元通りだから!という驚き&残念な結果に。

いくら舌磨きをしても舌苔が減らない。。。だから、磨きすぎる人がほとんどなんですね。やっとわかりました。

POINT:フェルトタイプの舌ブラシは1回で舌苔が取れやすいが、どんな舌ブラシを使っても1日で元通り。毎日磨いても、徐々に舌苔が減る、ということはない。

 

逆効果のセルフケア(いいの製薬調べ)

舌磨きのし過ぎが逆効果をもたらす

さて、自分で舌磨きをしても口臭は減らない。どんな舌ブラシを使っても舌苔は1日で元通り。なんだか絶望的な気分ですね。ここで問題になるのが、口臭が減らないから、舌磨きを過剰にやってしまう方が多いことです。ここでは、いいの製薬がアンケートで集めた舌磨きをしすぎて失敗した代表例をご紹介します。

表面が剥がれたり、血が出る

口臭予防のために朝晩の舌磨きは欠かさず行っていました。もともと舌の色が白く、口臭は指摘されなかったものの気になっていました。最初は力を入れずに行っていたのに、舌の白さが気になりだしてからはだんだん力を入れて磨くようになりました。すると舌磨きを初めて数か月後に、食事をすると舌がしみるようになってきたのです。さらに舌磨きが舌の痛みで行えなくなってしまいました。ちょっと不安に思い近くの口腔外科で見てもらったところ、舌が炎症を起こして傷が入っているとのことでした。原因はやりすぎた舌磨き。口腔外科の先生曰く、適切な舌磨きの頻度は週に2~3回だということを聞き、ショックを受けました。今は舌磨きを休止中です。やりすぎて後悔しています。

(女性 会社員 50歳 大阪府)

味覚障害がおこる

テレビなどで舌磨きが流行ってグッズも出ていたけれど購入するのが面倒くさかったので歯ブラシで歯磨きついでに舌磨きも行っていました。毎日程よくこすっていたけれど汚れが落ちていない気がしたので、ある日は舌を思いっきり出して綺麗になるまでこすりました。すると次の日のご飯を食べる時に食べ物の味が感じられなくなっていました。何を食べても味が感じないので少し味も濃い目に付けてしまいました。その後舌磨きをやめたら味覚が戻りました。それからは舌磨きの強さ、頻度を見直しました。

(女性 無職 31歳 岩手県)

乾燥しやすく口臭が悪化する

舌を磨きすぎて、舌に細かい傷がどんどんできました。 また、その細かい傷口に汚れが入り舌磨きしても取れない状況になりました。 余計に舌が汚くなり、口臭も今まで以上に臭うようになりました。 ですが,歯磨きだけでは追い付かずどうすることも出来なくなり、結局歯医者さんにかかることになってしまいました。 毎日しっかり舌磨きをしていれば,汚れもなくなり口臭が臭うこともなくなるだろうという安易な考えで行ってしまった結果、 最悪の結果を招いてしまったことに後悔しております。。

(女性 会社員 24歳 広島県)

 

セルフケアで舌苔を減らすには?(医学論文&いいの製薬考察)

舌磨きは日常的に行ってよいが、舌苔を減らすことを目的としない。

舌苔が口臭の大きな原因ではあるが、舌磨きをしてもその瞬間は減るが1日で元通りになり、舌苔は減らないことを理解する。毎日のエチケットとして多少の効果を期待して軽く磨く程度にとどめ、過剰に磨くことは絶対にしないこと。毎日行うにしても、力を入れすぎないように軽く1~2回使って下さい。

重度の舌苔の場合には、専門家によるケアを受ける

自分で舌磨きをしても舌苔は減らないので、減らすことを目的にする場合には、専門の口臭外来を受診すること。そこでガーゼによる舌苔除去や吸入法など、各種の方法で処置を受ける。

お口の機能(舌圧)が低下すると、舌苔も増える

舌苔が増える原因として、そもそもの口の機能が低下している可能性がある。例えば舌圧が高い人は舌苔になりにくい。よって、口の機能を維持または高めることを行う。

使い捨てガーゼで舌を清掃する

専門家による舌苔の除去には主に使い捨てガーゼで舌苔をこすり取る処置が行われる。自分である程度行うことも可能だが、舌の奥(舌背)などは難しいので、無理をしない。

摩擦をしない液体を使う

舌ブラシにしてもガーゼにしても摩擦で取ることには違いはないので、どうしても過剰にやりすぎる危険性がある。よって、洗口液などで口を清浄に保つことも検討する。

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