湘南台 腎泌尿器・漢方クリニック 友田岳志院長
腎臓や泌尿器の病気を西洋医学だけでなく漢方も使って治療するクリニックを経営しているドクター |
インタビュー
飯野:本日はよろしくお願いいたします。早速ですが膿栓と腎臓との関係についてお伺いしたい と思います。特にIgA腎症と関係があると言われていますが、IgA腎症とはどのような病気 なのでしょうか。
友田院長:IgA腎症は、腎臓の炎症の一種です。軽い場合には自覚症状がない場合が多いので、健康診断で見つかります。自覚症状としては血尿が出て診察に来られる方が多いですね。重症 化すると透析を受けなくてはいけなくなるので、早めに治療することをお勧めします。
飯野: IgA腎症の原因は何でしょうか。 実は医学的にははっきりとした結論はでてません。遺伝的な要因も考えられますし、腎臓 の外、特に扁桃腺や上気道に細菌やウイルスが感染する事とも関係するのではないかと 考えられています。実際に、扁桃腺除去手術とステロイドを使用した治療が行われるケー スもあります。
飯野:だから、膿栓と腎臓の病気が関係している、と世の中で言われているのですね。
友田院長:そうですね。頸部には体の中でも多くのリンパ節が集まっており、 上咽頭部はまず外部からの病原菌やウイルスの侵入路の防波堤の役割をしています。 感染症とと関連性のある腎臓の病気も多くありますので気をつけて頂きたいですね。
飯野:そのほか、膿栓以外にも何か医者として最近気がかりな病気などがありましたらお聞かせ 下さい。
友田院長:最近では、口や喉の性感染症が急増しています。耳鼻咽喉科に行ってみた患者さんが、そ こでは治療できずに、当クリニックに紹介されてやってくるケースが多くなってきました。 カップルで検査・治療に来られる方や10代の方も珍しくないですね。
飯野:そんな事が進んでいたんですね。膿栓とは関係ありませんが、ぜひ、続きをインタビューで 詳しく聞かせていただきたいと思います。