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歯磨きをする際に、鏡で自分の舌を見て、白い苔のようなものが付着していて驚くことはありませんか?これは、舌苔(ぜったい)という口臭の元となる物質です。文字だけを見ると、舌に生えた苔のように受け取られてしまいますが、実際は苔ではありません。複数の物質によって構成された舌に付着する沈殿物で、ものによって原因も様々です。今回は、その舌苔の構成成分や、舌苔ができてしまう原因、舌苔ができてしまった人の体験談、そして対策をお伝えします。

 

~舌苔で悩む方向けの目次~

  1. 舌苔の成分4種類
  2. 舌苔ができる5大原因
  3. 舌苔のセルフチェック
  4. 舌苔を取り除く方法3ステップ
  5. 舌苔の舌磨きは要注意!

舌苔の成分4種類

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人の舌に付着する、白い苔のようなもの、舌苔。これは、単一の成分ではなく、複数の成分によって構成されます。それらが溜まる原因はその成分ごとに変わりますので、舌苔の構成成分を一つずつ紹介していきます。

1.粘膜から剥がれた上皮細胞

舌苔を構成する成分の中で、最も割合が多いのがこの上皮細胞です。口の中の粘膜の細胞は、日々入れ替わっており、古い細胞は剥がれ落ちていきます。通常、人は頻繁に唾液を飲み込むことによってそれを胃へと流し込んでいきますが、唾液の分泌量が少ないと、その上皮細胞が流されずに舌に付着してしまいます。

2.細菌

口の中にはもともと細菌がたくさん住んでいますが、前述した「剥がれ落ちた上皮細胞」の中にも、たくさんの細菌が付着しています。上皮細胞とともに舌に付着した細菌が繁殖し、舌苔となってしまうのです。

3.血球

口の中は粘膜なので、血球も存在しています。この血球も舌に付着することで舌苔となります。

4.食べかす

食べ物のかすが舌の細胞のすき間に残ってしまい、舌苔になることがあります。舌は、本来何もしなければ上あごについている状態が正常です。しかし、舌の位置が低いポジションにあったり、舌の動きが少なかったりして口の中であまり擦れない状態にある場合、食べかすが残ってしまうことがあります。

舌苔ができる5大原因

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舌苔は、漢字で書くと舌に出来る苔ですが、上記のように苔ではなく、複数の成分で構成されるものです。では、どのようなことが原因で人の舌には舌苔が付着してしまうのでしょうか。その原因をご紹介します。

1.口呼吸

激しい運動をした時以外、人は鼻で呼吸することが望ましいです。
口呼吸をすると、口の中が乾燥します。口の中が乾燥すると、舌に付着した汚れが取れにくくなってしまいます。
濡らした雑巾だと取れる汚れが、乾いた雑巾でこすっても取れないのと同じ理由です。
また、口呼吸をしている間、舌は上あごに接触することがないため、どこにも擦れることがなく、付着した舌苔が流されにくい状態になります。

2.唾液の分泌量が少ない

唾液には、口の中の汚れや、不要な成分を洗い流す役割があります。
剥がれ落ちた上皮細胞も、その役割によって流されます。しかし、ストレスや服用している薬などが原因で唾液の分泌量が少なくなると、剥がれ落ちた上皮細胞が流されなくなり舌苔の原因となります。

3.舌の運動量の低下

人は、朝起きた時が最も口臭がひどいです。その理由は、寝ている間舌が動かないために細菌が繁殖しやすい上に、繁殖した細菌が流されないという状況が数時間続くためです。舌の活動量が低下すると、これと同じ症状が眠っていなくても起きる場合があります。
高齢の方や病気が原因で下の活動機能が低下したり、可動域が狭くなったりすることにより、舌の表面の汚れがどこにも擦れずに落ちにくくなってしまいます。

4.舌の位置が低い

人は、何もしてない時、無意識に舌を上あごにつけて擦っています。
唾液を飲み込むときやごはんを食べてる時に、少しこの「舌と上あごの擦れ」について意識してみてください。絶えず接触していることがわかるでしょう。この働きによって舌に付着した汚れが落ちるのですが、受け口の方や口呼吸に慣れてしまっている方は舌の位置が低くなっているため、汚れが落ちる作用が弱まってしまいます。

5.抗生物質の服用

これは、ここまでに説明してきた原因とは少し種類が異なります。病気の治療などで抗生物質やステロイド剤を飲み続けると、その副作用で口の中に棲む細菌の種類が変わることがあります。最も多く報告されているのは、カンジダ菌が増えることによって色の黒い舌苔(黒毛舌)が発生することです。

舌苔のセルフチェック

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舌苔や口臭が気になる方は、まず鏡をみて自分の舌をセルフチェックしてみましょう。

観察する場所

舌全体をぼんやり見るのではなく、4つのポイントに分けてみることで観察しやすくなります。見てほしい場所は、舌の先端、舌の中央、舌の左右の縁、舌の奥の部分の4箇所です。

最も重要なのは「舌の色」

健康な人の舌はピンク色です。
元々舌は赤い色をしていますが、それにうっすらと舌苔がついている状態です。
舌苔の構成成分の項目でもお伝えしたように、口の中の上皮細胞は絶えず新陳代謝を繰り返し、剥がれ落ちていきますので、少量の舌苔がついているのは正常な証拠なのです。
ただ、これがピンク色を超えて白くなりすぎていたり、黒や黄色など特徴的な色がついていたりする場合は舌苔が繁殖しすぎている可能性があります。

舌の形にも注意

体調の変化は、舌の形に表れることがあります。
舌苔に限らず、様々な病気のサインともなりますので、舌の形もチェックをしましょう。
通常より肥大していて左右のフチに歯型ができていたり、赤い斑点がある状態は、虚弱体質の方や冷え性体質の方にみられる症状で、風邪をひきやすい傾向にあるとされます。
また、白いブツブツが生じていて、そこに痛みを感じる場合は、舌癌の可能性がありますので注意をしてください。

舌苔を取り除く方法3ステップ

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舌苔を除去するためには、専用の道具である「舌ブラシ」というものを使用します。
さまざまな形状のものが販売されていますが、一般的には普通の歯ブラシよりも横幅が広く、たくさんの面積をブラッシングできるように作られています。
具体的な方法を下記でお伝えします。

  1. STEP 舌苔の付着箇所の確認
    鏡の前に立ち、舌を思い切り前に突き出してください。舌全体が鏡に映ったら、先端、中央、左右の縁などに分けて観察し、舌苔がついている場所と、付着している量を確認しましょう。
  2. STEP ブラッシング
    舌ブラシを水に浸し、できるだけ口の奥に入れてください。舌苔が付着している箇所の一番奥の部分に軽くあてがい、そのまま手前に引いてください。注意して欲しいのは、一度にたくさん取ろうとして力を入れすぎないことです。
    また、通常の歯ブラシのように同じ箇所を前後に何度も擦るようにすると、逆に汚れが落ちにくく、舌を傷めやすいので、奥から手前、奥から手前、と繰り返すように1方向にブラッシングするのがコツです。
    慣れないうちは、吐きそうになることもあると思いますが、息を止めてブラッシングをすることで、この嘔吐反射は出にくくなります。
  3. STEP うがい
    数回に分けてうがいをしてください。
    うがいをしながら舌と上あごこするようにして、残った汚れも全部水と一緒に吐き出してしまいましょう。

舌苔の舌磨きは要注意!

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「舌苔が口臭の原因になる」と聞くと、多くの人は過剰に舌磨きをして、舌苔を完璧に取ろうとしてしまいます。

しかし、舌の表面は非常にデリケートで、味を感じる味蕾などの大切な器官も存在しています。そのため、強く磨きすぎると傷がついてしまい舌の機能が弱まり、味覚障害を引き起こす危険性があります。

また、舌に傷がつくことで細菌が繁殖しやすくなり、逆に舌苔が濃くなってしまうという場合もあります。もともと舌苔が増加するということは、免疫力が低下していたり、置かれている環境にストレスがあったりという、「口の中以外が原因」であることが多いです。

そのため、舌ブラシで全ての舌苔を取ろうとするのではなく、舌苔が増加してしまったそもそもの原因を解決することに注力する方が、遠回りなようで口臭対策には最も効果があります。あくまでも舌ブラシは現状の対処療法だという事を覚えておいてください。

以上「舌が白い?舌苔の4成分とは?5大原因とセルフチェックから舌苔の取り除き方まで。舌磨きは要注意!」でした。

口臭を防ぐのはルブレン

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