いかにもニオイそうな単語。『膿汁』というものをご存じですか?

膿汁に関する目次

  1. 口臭の原因、膿汁とは?
  2. 膿汁について
    1. こんな人は膿汁があるかも?
    2. 膿汁のチェック方法
  3. 膿汁(のうじゅう)ができる原因
    1. 膿汁とはどんなもの?
    2. 膿汁の原因について
    3. 膿栓との違い
  4. 膿汁の対策方法について
    1. 膿汁の原因になる口呼吸に注意
    2. 膿汁の原因になる免疫力低下を防ぐ
    3. 膿汁の原因になる悪玉菌を増やさない
  5. 膿汁の予防方法について
    1. 膿汁をうがいで予防したい
    2. 膿汁をうがい薬で予防したい
    3. 膿汁をストレスを溜めないようにして予防したい
  6. まとめ

口臭の原因、膿汁とは?

皆さんは、「膿汁」という単語をご存知でしょうか。

膿汁は「のうじゅう」と読み、本来、擦り傷などが治る際に、かさぶたの元となる白血球が細菌と戦った死骸が液体となったものを指します。また、他にも蓄膿症の方の喉の奥に鼻水と一緒に垂れてくるものを指す場合もあります。

 

しかし、口臭の原因となる「膿汁」は、これらとは全く違うものです。口臭の原因になる膿汁は、扁桃腺から分泌される免疫物質に、細菌の死骸が混じって膿となったものを指すのです。今回は、この扁桃液と細菌の死骸の混じった「膿汁」について解説していきます。

 

膿汁について

口臭の原因となる膿汁の正体が分かると、それだけでいかにも臭そうなイメージが湧きますよね。この項では、膿汁についてさらに詳しくご紹介します。

 

こんな人は膿汁があるかも?

膿汁が出ている方には、具体的にどのような症状が出るのでしょうか。膿汁に悩む方の実際の症状は、いくつかあります。

 

喉に痰がはりついてしまい咳をしても取れない舌の上に白くねばねばしたものがついている、歯磨きをしても口の中が苦い感じがする、いつも口の中が乾いている、口の中(唾液)がねばねばとしていていやな臭いがするといった症状があげられます。

 

これらの症状に当てはまる方は注意が必要です。あなたが痰や唾液、舌の汚れだと思っているものは、実は全て膿汁である可能性があります。

 

また、これらはあくまで代表的な症状の一例であり、他の症状が出ていても、口臭の原因が膿汁だった、という可能性は決して低くはありません。

 

膿汁のチェック方法

それでは、実際に上記で挙げた症状の原因が膿汁であるかどうか、つまり自分の扁桃腺から膿汁が出ているかどうかを確認するにはどうすればよいのでしょうか。

 

まずは、口の中の液体の色をチェックしてみましょう。通常唾液は無色透明か、多少白く濁っている程度です。

 

しかし、口内で膿汁が出ていると、唾液と混じった膿汁は黄白色になります。場合によっては、濃い黄色のこともあります。

 

口臭が気になり、かつ口の中にねばねばとした黄色っぽい液体が出ている場合、膿汁である可能性が高いです。

 

続いて、実際に臭いを確認してみましょう。扁桃腺は、口の奥にあります。口の奥に垂れ下がっている「口蓋垂」と呼ばれる部分の左右が扁桃腺に当たります。風邪をひいたときに、お医者さんに舌を抑えられて覗かれる部分、と言えばわかりやすいでしょうか。

 

この扁桃腺に、指や綿棒などで軽く触れて、触れた指や綿棒の臭いを嗅いでみてください。膿汁が出ている場合、下水やドブのような強烈な悪臭がするでしょう。扁桃腺は、膿汁が出ていなくとも多少の臭いがあるものです。

 

しかし、膿汁が出ていない場合の臭いは我慢できないほどひどいものではありません。多少の臭いがある程度なら心配する必要はありませんが、臭いが強烈であれば、あなたの口臭の原因は膿汁の可能性があります。

 

膿汁(のうじゅう)ができる原因

あなたの口の中で膿汁が出ているかどうか、確認ができたでしょうか。実際に膿汁が出ていた!と言う方も、まずは落ち着いて膿汁というものへの理解を深めましょう。膿汁が何であるのかが分かれば、対策もしやすくなりますから安心です。

 

膿汁とはどんなもの?

膿汁とは、先にも述べた通り、扁桃腺から分泌される免疫物質に細菌の死骸が混じって膿となったものです。

 

子どもの頃、熱を出して扁桃腺を腫らした経験のある方は多いのではないでしょうか。あるいは今でも、風邪をひくと扁桃腺が腫れるという方もいるかもしれませんね。

 

扁桃腺は、細菌やウイルスなど私たちの体に危害をもたらすものを体内に入れないガードマンのような役割を果たしています。

 

口内にウイルスや細菌などが入ると、扁桃腺はそれを体の奥に侵入させないようにと免疫物質を分泌させます。この免疫物質が細菌をつかまえて、体の外に追い出してくれるイメージです。

 

しかし、その結果、免疫物質と細菌の死骸が混ざって膿汁となってしまう、というわけです。

 

膿汁の原因について

膿汁ができる原因は様々ですが全てに共通しているのは、口や鼻を経由して細菌やウイルスが体内に侵入しようとしたいう点です。具体的には、風邪やアレルギー性鼻炎などが挙げられます。

 

しかし、これらの疾患が原因の場合、疾患そのものが完治すれば高確率で膿汁の分泌も収まります。体にウイルスが入らなくなり、扁桃腺が免疫物質を分泌しなくなるのですから当然ですよね。

 

ただし、疾患が原因でなく膿汁が分泌される場合は注意が必要です。疾患以外の原因とは、ずばり「ドライマウス」です。名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

ドライマウスとは、鼻ではなく口を開けて呼吸することによって、口の中が常に乾燥している状態を指します。主に慢性鼻炎の方や、副鼻腔炎(蓄膿症)を拗らせた方に多い症状です。

 

しかし、これらの症状がなくとも、単なる癖で口呼吸を行っている方もいますから注意が必要です。

 

膿栓との違い

口臭の原因として「膿栓」という名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。膿栓とは、膿汁が喉の奥に溜まったものを指します。

 

通常、免疫物質がウイルスと戦うために分泌された膿汁は、唾液に流されることで食道を通って胃に流れ落ちて分解されます。

 

しかし、ドライマウスなどで口の中が乾燥してしまうと、唾液が十分に分泌されず、この膿汁が喉の奥に溜まり、膿栓となってしまうというわけです。

 

膿汁の対策方法について

口臭の原因となる膿汁について、その正体や分泌される原因など、しっかりと理解を深めていただけたのではないでしょうか。

 

それでは、実際に膿汁が分泌されて口臭の原因となっている場合、私たちはどんな対策を取ればよいのでしょうか。

 

ここでは、自宅やオフィスなどの日常生活のなかで実行可能な膿汁対策をご紹介します。

 

膿汁の原因になる口呼吸に注意

まずは第一に、口呼吸をできるだけ行わないように注意してください。例えば慢性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)で鼻が詰まっている場合には、口臭の治療の前にそれらの疾患を治療しましょう。

 

尚、耳鼻咽喉科にかかる場合には、それらの疾患が原因でドライマウスになり、口臭に悩んでいることを担当の医師に伝えるとより効果的でしょう。

 

病院に行くほどではないという方は、日常生活で無意識のうちに口呼吸を行っていないかを確認する癖をつけましょう。できるだけ口をしっかりと閉じて、鼻で呼吸をするくせを付けてください。

 

ドライマウスの方が最も口呼吸をしやすいのは、何と言っても睡眠中です。最近は、口呼吸をしないために睡眠中に唇を止めておくためのテープなども販売されていますから、それを活用してもよいかもしれません。

 

専用のテープを購入せずとも、医療用のテープ(布ばんそうこう)などを用いて対策をすることも可能です。

 

膿汁の原因になる免疫力低下を防ぐ

口内に細菌が入ってくることをできるだけ抑えたあとは、体の免疫力を上げることが重要です。体全体の免疫力が上がれば、扁桃腺もむやみやたらと免疫物質を分泌する必要がなくなります。

 

免疫力を上げるには、「規則正しい生活」「栄養バランスの整った食生活」「適度な運動」の3つが重要です。全てをいきなり始めることは難しいかもしれません。

 

しかし、日常的に夜更かしをしているのならそれを止めてみたり、食事が偏りがちなら定食などバランスのとれた食事を選ぶようにしてみたり、運動不足ならば電車移動の際に一駅前で降りてみたりと、小さな工夫を積み重ねることはできるはずです。

 

まずは自分の生活リズムが崩れない程度の簡単なことから、体の免疫力を上げるための工夫を始めてみてください。

 

膿汁の原因になる悪玉菌を増やさない

体内に悪玉菌が増えてしまうと、体はこれ以上細菌やウイルスを体内に侵入させないために、余計に免疫物質を分泌する傾向にあります。ですから、既に胃や腸にある悪玉菌をこれ以上増やさないようにする工夫も効果がある場合があります。

 

体内の悪玉菌を増やさないためには、食事改善が最も簡単で効果的な方法です。代表的なものとしては、ヨーグルト乳酸菌飲料を摂取するというものがあります。他にも、食物繊維を多く含んだ野菜を摂ることも重要です。

 

これらは悪玉菌を減らしてくれる効果はありませんが、内臓の中の善玉菌を増やしてくれたり、善玉菌の餌になったりする効果があります。体内の善玉菌が増えれば、結果的に悪玉菌を増やさないことに繋がります。

 

これらの方法は一見遠回りではありますが、体の調子を内側から整えるという意味では効果的な方法です。

 

ただし、今日ヨーグルトを食べたから明日には口臭が改善しているはず、と短期的な効果を期待するのではなく、長期的に続けて効果が出るのをゆっくりと待つようにしてください。

 

膿汁の予防方法について

膿汁の正体や原因も分かり、対策もばっちりですが、まだ膿汁が出ていない、口臭が気になっていない方も、事前に膿汁を予防できるのならそれに越したことはありませんよね。この項では、今日から始められる膿汁予防の方法をご紹介します。

 

膿汁をうがいで予防した

膿汁の原因は、端的に言えば口内が乾燥することにあります。口呼吸をやめて鼻呼吸をすることで口内の乾燥を防ぐことは重要ですが、他にもうがいをすることで口内の感想を防ぐことができます。

 

また、他にも、うがいをすることで口内に溜まった膿汁を洗い流すことも可能です。うがいは、喉の奥を洗うようにするものと、口の中をゆすぐようにするものの両方を行うのが最も有効でしょう。

 

おおよそ1日3回ほどが理想的とされていますが、ちょっとした空き時間でできることですから、思い出したタイミングで頻繁に行うにこしたことはありません。

 

膿汁をうがい薬で予防したい

うがい薬は、もちろん使わないよりは使うにこしたことはありません。耳鼻科などで処方されたものがあれば、それを積極的に用いましょう。

 

耳鼻科でうがい薬が処方されなかった場合や、そもそも耳鼻科に行っていない場合でも、市販のうがい薬を積極的に活用してください。可能なら、殺菌効果を謳っているうがい薬を用いるようにしましょう。

 

何らかの事情でうがい薬が使えない場合は、マウスウォッシュを使うのも効果的です。マウスウォッシュも最近は様々な種類のものが販売されていますが、できるだけ長く続けられそうな味のもので、かつ殺菌効果のあるものが最も適していると言えるでしょう。

 

膿汁をストレスを溜めないようにして予防したい

ストレスと口臭には一見何の関係もないように思われますが、実は意外なところでつながっています。人間はストレスを感じると免疫力が弱くなる生き物なのです。先にも述べた通り、膿汁の分泌を抑えるためには免疫力を高めることも立派な対策のひとつです。

 

本来ならば免疫力を高めたいのに、ストレスを溜めることによって免疫力が下がってしまっては何の意味もありませんよね。ですから、できるだけストレスを溜めない生活を心がけましょう。

 

もちろん現代の日本人にとってストレスを溜めずに生活することは容易ではありません。どうしてもストレスが溜まってしまう、という場合は自分に合ったストレス解消法をひとつかふたつ見つけておきましょう。

 

口臭には何の関係もないカラオケやスポーツなど、自分が熱中できることで構いません。それをすることによって心がすっきりとするのであれば、それも十分に効果的な口臭予防になり得るのです。

 

ちなみにこれらの方法は、既に分泌されてしまっている膿汁に悩んでいる方にも有効です。もう膿汁が出てしまっているから予防は必要ないと思わず、今以上に膿汁が増えることを「予防」するために、これらの方法を有効に活用してください。

 

膿汁のまとめ

口臭の意外な原因である膿汁について、深く知って頂けたのではないかと思います。膿汁が原因の口臭は、意外な角度から対策・予防をすることも可能です。

ちなみに、唾液腺マッサージをして唾液がしっかりでるようにしてあげるのもいいですね。

 

今回まとめた対策・予防の中から、ぜひ早速始められそうなものを見付けて実行してみてくださいね。

以上、「膿汁が原因で口臭に?喉口臭の原因は膿汁だった!悪玉菌やストレスで悪化する膿汁で口が臭くなる人は必見」でした。

口臭を防ぐのはルブレン

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