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食事を食べたり呼吸をしたり、音声を発したりと私たちが普段何気なく使用している舌は、実は健康のバロメーターにもなっているのです。健康な人の舌は綺麗なピンク色をしていますが、中にはまるで苔が生えて来たかのように舌が真っ白になってしまう「舌苔(ゼッタイ)」という病気を罹患する人がいます。

舌苔は体の健常状態が侵されている一つの証拠。舌が白くなるとはどのような体の状態を表しているのでしょうか?また、その予防や治療法としてはどのような方法があるのかをまとめてみました。

舌苔っていったいどの診療科に相談すれば良い別の病気の可能性もあり!舌苔が長く続くようであれば必ず医療機関を受診しましょうの?

舌苔っていったいどの診療科に相談すれば良いの?
別の病気の可能性もあり!舌苔が長く続くようであれば必ず医療機関を受診しましょう
舌が黒くなるのは抗生物質が原因?
舌が黄色くなるのはもしかしたらアレルギーの症状かもしれない!

正しい舌苔ケアの方法とは?

舌苔が口臭の原因?~目次~

細菌がウヨウヨ「ベロが真っ白!」それが舌苔(ゼッタイ)です

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舌が苔のように白くなる舌苔は、苔が生えているわけではありません。舌細胞の表面にある角質が、何らかの原因で硬くなったところに細菌や汚れが溜まっており、白く見えている状態です。つまり、白く見えている所には細菌がうようよと集まってしまっているのです。

口の中は細菌で一杯!!

私たちの口の中にはどれくらいの細菌がいるのかはご存知ですか?その数は何と、舌の表面だけでも5000億個とも言われています!一説によれば肛門よりも細菌の数が多いと言われているのですが、唾液の抗菌作用などにとって口の中は清潔に保たれています。
舌苔が発生し口の中に細菌がうようよいることを考えると驚いてしまうかもしれませんが、常に5000億個も細菌を保持している私たちの口腔内は、口腔環境が悪化することで細菌が増殖しやすい場所でもあるのです。

舌苔が発生する様々な原因とは?

それでは、どのような状態の時に口腔内の細菌が発生しやすくなっているのでしょうか?

  1. 唾液量が減少している時
    口腔内の清潔を保ってくれているのは唾液に含まれている細菌作用です。そのため唾液量が少なくなると細菌が増殖する可能性が高くなります。体全体の水分量が不足していたり、薬の副作用で唾液量が減少するなどの影響で舌苔が発生することがあります。
  2. 消化器系が不調である時
    一般的に胃腸の調子が悪いと舌苔が広く発生すると言われています。舌苔を発生させることで味覚や感覚を鈍くして食欲を減らし、胃を保護するような働きがあると言われています。そのため、舌苔は消化器系の健康状態を表すバロメーターとしての機能も果たしています。
  3. 精神的なストレスを抱えている時
    緊張している時を思い出してください。口の中がからからになっていると思います。このようにストレスがかかることで、唾液量は抑制されます。その状態が慢性的に継続することで舌苔が発生しやすくなってしまいます。
  4. 免疫が低下している時
    免疫力が低下していると細菌に対抗する力が弱くなります。そのため口腔内でも細菌の増力を抑えることが出来なくなり舌苔が発生しやすくなります。

もしも舌苔を見つけてしまったらすぐに治療が必要なの?

もし、自分の舌に舌苔が発生していることに気が付いたとしても慌てる必要はありません。口腔内を清潔に保つことで、かなりの舌苔は改善されていきます。舌苔が発生したからと言って、すぐさま命にかかわるようなことはありません。しかし、中には早めの対策が必要な舌苔もあります。

 

【白い舌苔】絶対NGな舌苔その1「分厚い白い膜はすぐに対応を」

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もしあなたの舌苔が白くて分厚く、歯ブラシやガーゼなどで拭きとることが出来るような物であった場合、早めの対策が必要です。白くて分厚い舌苔は、胃腸などの不調を現しているため、適切な治療を必要としています。

舌苔っていったいどの診療科に相談すれば良いの?

消化器が悪いと考えると内科?でも口の中の事だから歯科?それとも舌の皮膚の問題だから皮膚科?舌の不調に関してはこのいずれの診療科でも見てもらうことが出来ます。私たちが悪い状態であると判断する舌の状態は、医師から見るとそこまで悪い状態ではないことも多くあり、これらの診療科で治療を受けることが出来ます。
万が一内科で専門的な治療を必要とする倍は、必ずこれらの診療科から内科の受診が推奨されるため、医師の指示に従っていきましょう。

別の病気の可能性もあり!舌苔が長く続くようであれば必ず医療機関を受診しましょう

また、舌苔と同じような症状が現れる疾患の一つに「舌カンジタ症」があります。これは舌だけではなく口腔内に白い物が付着していきます。ほおっておくと悪化してしまうため、適切な治療が必要です。違和感を感じたら歯科や口腔外科、皮膚科などを受診してみましょう。

 

【黒い舌苔・黄色の舌苔】絶対NGな舌苔その2「黒は抗生物質かも、黄色はアレルギーかも」

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舌苔は白くて分厚い物だけではありません。中には舌が黒くなってしまったり、黄色くなってしまう事もあります。

舌が黒くなるのは抗生物質が原因?

舌が黒くなる疾患の一つに「黒毛舌症」と呼ばれるものがあります。これは口腔内にカンジタ菌が増え、その影響で硫黄化合物が生じ、硫黄化合物が血中のヘモグロビンと結びついて色が沈着している状態です。

カンジタ菌が発生する原因としては抗生物質の影響が考えられています。抗生物質を長く内服していると口腔内の環境が不安定になり、口腔内に常駐している細菌に影響を及ぼします。その結果カンジタ菌が増殖し、黒毛舌症を引き起こしてているのです。この疾患は、抗生物質の内服をいったん中止することで改善すると言われています。

舌が黄色くなるのはもしかしたらアレルギーの症状かもしれない!

分厚く黄色い舌苔は、暴飲暴力で胃腸が弱っている時や、アトピーやアレルギーのサインであると言われています。アレルギーやアトピーで悩んでいる子供でも舌が黄色くなることがあり、何かしらのアレルゲンに接触してしまっている可能性もあります。下が黄色くなったら食事内容を見直し、アトピーやアレルギーの治療を行っていきましょう。

 

【ピンクの舌】絶対NGな舌苔その3「実は舌苔ゼロも良くない」

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舌苔は細菌が集まってできているものであり、その色によって原因が異なっていることについてご紹介してきました。体の不調のサインの1つでもあり、治療が必要なものもあります。
しかし、適度な量の舌苔は、水分の保持、適度な細菌の維持、細胞の保護などの役割を担っているのです。そのため、舌苔を取りすぎてしまっても様々な弊害が生じます。

  1. 舌に傷がつく可能性がある舌苔を完全に除去しようと歯ブラシや舌ブラシでこすりすぎることで、舌の表面が傷ついてしまう事があります。剥離した舌の細胞に細菌が繁殖すると、前よりも舌苔が増えてしまう事もあるのです。
  2. 口臭の原因になる
    舌苔を無理にこすると、剥離した舌細胞が口臭の原因である嫌気性菌の栄養になってしまう事があります。舌苔事態でも悪化すると口臭の原因になることもありますが、嫌気性菌を原因とした口臭の方がにおいがきつく、自分も不快になってしまう事もあります。
  3. 味覚障害が生じる可能性もある
    無理に舌をこすることで舌が傷つくと、傷ついた箇所にとっては味覚を正しく感じることが出来なくなる場合もあります。場合によっては味覚障害になってしまう事もあります。

 

舌苔の取りすぎ注意、舌磨きの原則は「しっかり」「ほどほど」

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口腔内を清潔な状態に保つためには、舌苔は多すぎても少なすぎてもいけません。定期的なケアを行うことで舌苔が増殖することを防ぐことはできますが、磨きすぎるのはNG。舌苔のケアは「しっかり」と、しかし「ほどほどに」行うことが大切なのです。

正しい舌苔ケアの方法とは?

舌苔ケアと言えば「舌ブラシ」を使用する方法が一般的です。歯磨きで舌を磨く人もいますが、歯磨きは舌ブラシと比較すると堅いため舌を傷つける可能性があります。舌苔が付着してしまっている場合は、舌専用のブラシを使用することをお勧めします。

  1. まずは舌苔の位置を確認!
    鏡に向かって大きく口を開け舌を出してみましょう。実は、舌と言うのは喉から続いています。そして舌苔の要因となる最近は、酸素を嫌うので奥の方に潜んでいることが多いのです。そのため、舌苔が出来ている部分よりも奥にブラシを当てるような感じで舌を磨いていきましょう。この時息を止めることで、嘔吐反射を抑えることが出来ます。
  2. 奥から手前に撫でるように磨く
    舌ブラシは下に軽く当てることが大切です。力を入れると傷がつく可能性があります。舌苔をなぞってブラシが汚れたら水で洗い、再度苔をなぞりましょう。ブラシが汚れなくなったら終了です。1日に何回も行うと舌が傷つく可能性があるため、舌磨きは1日1回までにしておきましょう。

 

ベロベロ体操で舌を健康に、体幹の姿勢やアゴの位置も重要

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舌苔の改善には色々な方法があります。その一つが「べろべろ体操」です。舌にも筋力があり、年齢とともに低下すると言われています。舌の筋肉が低下すると、舌の位置が低下して舌の上に汚れが溜まりやすい状態になります。その結果、舌苔が発生しやすい状況を作ってしまうのです。

舌の筋肉を鍛える方法の一つに「べろべろ体操」があります。普段の生活で舌を意識的に前後左右に動かすことで、舌の筋肉を強化し舌が下がることを防いでくれます。唾液の分泌が促され、口臭予防にもなると言われており、舌苔の予防にも大変効果的です。

また、顎がずれていたり、体幹の姿勢が悪いと正常な唾液の分泌が促されないことも分かっています。片側だけで食べ物を噛む癖がある人や、いつも同じ方の手で鞄を持つような生活習慣が身に付いている人は要注意。顎や体幹の姿勢を正しい位置に治して絶対の予防に努めていきましょう。

 

唾液は「きつい口臭を生む舌苔」を減らす

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舌苔は症状が重篤化することで口臭の基になることが分かっています。そのため、過剰に舌苔が生成されることを防ぐために、日頃から唾液量をしっかりと確保していくことが大切です。唾液の抗菌作用が口腔内の環境を清潔な状態に整えてくれ、舌苔が異常に発生することを防いでくれます。ここでは唾液量を増量させるような工夫についてお伝えしていきたいともいます。

  1. 積極的に咀嚼をする
    唾液は咀嚼によって増えることが分かっています。理想的な咀嚼は一口30回です。しっかりと食べて唾液の分泌を促し、舌苔を予防していきましょう。
  2. 堅い食べ物を食べるようにする
    堅い食べ物は自然と噛む回数を増やしてくれます。食事の内容に歯ごたえのあるような食材を取り入れることも咀嚼の回数を増やす一つの方法です。
  3. 水分をこまめにとるようにする
    唾液は1日に1.5L~2Lは分泌されると言われています。そのため、水分の補給は不可欠です。その際にポリフェノールが含まれている飲料を取ると唾液の分泌が抑えられてしまう事が分かっています。理想的な飲料物は白湯やお水です。
  4. 舌を意識して動かす
    べろべろ運動でも紹介しましたが、舌を意識的に動かすことで唾液量を増やすことが出来ます。毎日の歯磨きの時間に、舌の運動を取り入れてみてはいかがでしょうか?
  5. リラックスする時間を作る
    人はリラックスをしている時にさらさらとした良質な唾液量が増えると言われています。そのため、音楽を聞いてゆったりとした時間を過ごしたり、ゆっくりと入浴を行うなど体を休めるような時間を作っていきましょう。

 

ストレスが舌苔を生む「食と仕事」は見直しが必要かも

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唾液量が減少することで舌苔の発生率が高くなることについてご紹介させていただきましたが、私たちが一番身近な唾液慮減少の要因としてはストレスが挙げられるでしょう。緊張すると口の中が乾くことは経験がある人も多いのではないでしょうか?

仕事のストレスが重なって精神科を受診している人が多い現状を考えると、多くの人のストレスとなっていることは、やはり「仕事」にあると思います。また、忙しい毎日を送る中で、どうしても後回しにされてしまったり、簡単に済ませられてしまうのが「食事」です。

仕事のストレスを減らし、食事のためにしっかりと時間を確保することで、ストレスを低減し唾液量を増量することが出来ます。毎日の生活習慣を見直し、口腔内環境を改善していきましょう。

 

口の中はデリケートゾーン、口臭は注意報

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口腔内はとてもデリケートな場所です。些細な変化に敏感に反応し、体の異変をキャッチしてくれています。もし口臭が気になるようになったとしたら、それはもしかしたら舌苔を初めとして体調不良のサインかもしれません。

例えば歯を磨くタイミングに、鏡を使って一緒に舌の様子を観察し、口臭について確認してみてください。そして何か異変に気が付いたら、早めの対策を取ることをお勧めします。口腔内の環境を整えて健康状態を維持していきましょう。

以上「口臭の原因は舌苔かも!ベロに苔が生える【舌苔】を予防しよう(黒い舌苔・白い舌苔・黄色の舌苔・ピンクの舌)」でした。

口臭を防ぐのはルブレン

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